Kazuaki Murai
村井和章

茗荷

庭の暗がりの地面で発光するものは茗荷の花であった。その白さをたよりに、茗荷を探した。神秘的な存在にいつも、心がときめいた。今は薬味として、生で食べることが多いが、子供の頃は糠漬けにして食べていた。糠床の中で茗荷は時々姿を消して、行方が解らなくなった。

クライアント名 : たばこと塩の博物館

関連サイト : たばこと塩の博物館

  • 2012年5月19日〜7月1日「たばこと塩の博物館」開催の「わたしの句読点2」<食いろいろ>に出品

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