第18回 TIS公募

第18回TIS公募 審査結果発表

第18回TIS公募(2023年)は11名の審査員により厳正に審査が行なわれ842名(3,152点)の応募の中から36名の入賞、入選が決まった。大賞のアサバマリエさんは、レトロ風な少女と動物をモチーフとして色鉛筆の質感にデジタル要素を加えたタッチで描き、高い評価を得た。
金賞のいそさんは、鉛筆の質感を活かした水彩画風で、独特な人物表現を含め不思議な世界を構築している。銀賞のSHIROMIさんは、銀紙やアルミホイルを素材に鋭利で静寂感のある世界を作り出した。同じ銀賞のたざきたかなりさんは、日常の風景の中に見え隠れする違和感などを表現、白日夢を見ているかのような感覚にさせる作品。銅賞のゴトーヒナコさんは、漫画的表現がイラストレーションに及ぼす影響を考えさせられる作品で、上位の点数を獲得したことは注目された。同じ銅賞のHIROKI YAGIさんは、生活の中の一部分を描いているだけなのに不穏さを感じる作品である。
入選作品全体としては近年の淡いグラフィカルな傾向から変化が見られ、アイデアやスタイルにバリエーション豊富な作品が揃い、上位の評価も僅差で割れる審査となった。

今回の審査では、規定では応募作品について「他のコンペで入賞、入選した作品は対象外とします」と表記しましたが、対象のコンペや入選、入賞の定義を曖昧にしていたこともあり、解釈の違いを招くことになりました。
そのため応募規定に違反する作品応募があり、審査途中で応募者に確認する作業が発生し審査決定が遅れることとなりました。
規定に関しては、主催側も十分な発信ができていたとはいえず審査途中での確認作業など応募者にもお手数をおかけすることになり責任を感じております。
この件につきまして審査員からもご意見をいただきました。今後より良い解決策を見出し、規定の変更も含め次回の公募に活かす所存です。

公募委員長 影山 徹

たくさんのご応募ありがとうございました。
第18回TIS公募は、 842名(3,152点)の応募の中から36名の入賞入選が決まりました!
それぞれの作品は「受賞作品展覧会」ページで、大きなサイズでご覧いただけます。


TIS Grand Prize TIS大賞

Gold Prize 金賞

Silver Prize 銀賞

Bronze Prize 銅賞

Shortlist 入選

カネコマサミMasami Kaneko

午後の太陽

久嶋祐太YUUTA KUSHIMA

観葉植物

くまじんKUMAZINE

The dog park 1+2

シマカワマサシMasashi Shimakawa

何もない、午後

ZOIZOI

Sagittarius

ノブカネユミYumi Nobukane

our time

藤本 巧Takumi Fujimoto

地獄篇

よしもりたけはるTakeharu Yoshimori

ライオン