第19回 TIS公募

第19回TIS公募 審査結果発表

第19回TIS公募(2024)は9名の審査員により厳正に審査が行われ757名(3,042点)の応募の中から49名の一次審査通過者、31名の入選者、大賞を含む6名の入賞者が決まった。

今回の審査は、公募ガイド社の審査システム「kouboプランナー」を採用し、4段階の手順で行われた。
一次審査は「kouboプランナー」による画像審査で86名に絞り、二次審査も同様の方法でこの86名から37名を選出、これを入選とした。三次審査は入選者の中から大賞候補を含めた点数評価と、各審査員から気になる作者へのコメントをいただいた。最終審査は獲得点数の合計を資料に審査員全員でのオンライン評議により大賞、入賞者を決定した。

大賞の水越智三さんは、デジタルツールを用いた幾何学図形のポップさとテーマのおかしさ。派手でどこか懐かしくもあり今の空気も持ち合わせている画風と、作者の鋭い感覚に高い評価が付いた。
金賞の牧角春那さんは、淡い色合いの空間に浮遊する人物の気持ちよさを描いている。昨年も入選したが今年はより舞台のバリエーションが増えておもしろくなった。
同じく金賞のよそ町さんの描く海岸の岩場は、地層の美しさに惹かれる。そこに佇む女性の対比のおもしろさ、海の空気も感じられる不思議な世界を描く人である。
銀賞の栗田有佳さんは、独特なフォルムと質感で構成するなんらかの生き物。動きもありながら佇まいも感じられ、作品全てに高い完成度がみられた。
銅賞のIQGMさんはコアラである。昨年の入選作での突然のコアラ、その後コアラは捜査に乗り出したらしい。シチュエーションの展開に興味が尽きないが執拗な毛並みの描き方など独特なタッチにも注目である。
同じ銅賞の小川清さんは、モチーフを含めた素材の処理が独特。デジタルで描かれながらもそれが織物のようにも見え、手触りを感じる不思議な質感の作品である。

最終審査では各審査員の点数評価が割れたため、大賞を含めた各賞の選考は討議を重ね僅差での決定となった。入選者全てに審査員からのコメントが寄せられるほど、各賞には誰が選ばれてもおかしくなかった選考結果であった。


公募委員長 影山 徹

たくさんのご応募ありがとうございました。
第19回TIS公募は、 757名(3,042点)の応募の中から37名の入賞入選が決まりました!




TIS Grand Prize TIS大賞

Gold Prize 金賞

Silver Prize 銀賞

Bronze Prize 銅賞

Shortlist 入選