TIS EXHIBITION

91人のイラストレーターが描く みんなだいすき和田誠

TIS EXHIBITION

DMデザイン:YOUCHAN メインビジュアル:安齋 肇 サブビジュアル:タムラフキコ秋元机大高郁子山田博之藤本紘希

 

イラストレーターの大先輩でありTIS理事長も務められた「和田誠さん」をテーマに展覧会を開催。

『週刊文春』の表紙を始め、書籍やポスターなどのイラストレーション、たばこ「ハイライト」のパッケージ・デザインなど、描く仕事はもちろん、映画監督・エッセイスト・作詞作曲家、そして絵本作家と、マルチな顔を持つ和田誠さん。その膨大な仕事に愛と敬意を込めて、91 人のイラストレーターがさまざまなスタイルでギャラリーひふみを彩りました。
 

【開催情報】

TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS
91人のイラストレーターが描く みんなだいすき和田誠

会期:2022年10月6日(木)〜10月11日(火)
会場:ブックハウスカフェ2階 ギャラリーひふみ
主催:一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ
共催:株式会社ブックハウスカフェ
Special Thanks:和田誠事務所

写真左:会場内写真、写真中央:和田誠氏のイラストレーションも一緒に展示、写真右:ブックハウスカフェ店頭では、参加作家の絵本、児童書の特設コーナーが登場

   

Special Guest:和田 誠

 

*関連ページ:TIS展覧会ニュースイベントニュース

アイバ カヨ

密林一きれいなひょうの話のつづき

密林一きれいなひょうと言われて、あなたはどんなヒョウを思い浮かべるでしょう。
この絵本は考え方の角を取り除き、思考をまる~くしてくれるステキな絵本です。
和田さんの絵がなんともかわいくて愛おしくなります。ぜひ読んで頂きたい一冊です。

アイバ カヨ

シジミさんとクルミちゃん

ねこのシジミさんもクルミちゃんも飼い主を探して鳴いていた保護猫ちゃんです。
クルミちゃんは私が引き取ったトラ猫ちゃんで、今年で10年になります。
ちょうどシジミさんと同じくらいの年齢になりました。
シジミさんとクルミちゃん、なんだかちょっと似ています。
でもシジミさんはすごいんです。猫ちゃんですが私も見習いたいと思います。
ぜひ読んでみてくださいね。

青木欣二

私の書棚の「和田誠」

何を描いていいのか、さっぱりわからない日々。家の書棚にあった、1980年代の『写楽』という雑誌に毎号1ページ和田誠さんの、写真をテーマにした作品が載っていたのを発見して、そのまま何のひねりも無くコラージュ的に描いてしまった。

青山 功

1960

あのデザインが世に出たのが1960年
当時このような広告看板は無かったと思いますが、
この時代の空気感を想像しながらさりげなく落とし込んでみました。

赤池佳江子

がいこつ

2歳の娘は和田さんの絵本『がいこつ』が大好き。
子供にはシニカルすぎる?と思いきや娘はニコニコしながら
ことあるごとに「ぼくはしんだらがいこつになりたい」と口にする。
そんな光景に和田さんのかわいくて滑稽なイラストの力の強さに
あらためて気付かされます。

秋元 机

Love&Peace

和田誠さん、谷川俊太郎さんタッグの名作『ワッハワッハハイのぼうけん』のワッハハイを描きたくて。大げさではなくこれほど影響を受けた本はないのではないかと思えます。
「Love」の完成後、何か描き漏れてたことがたくさんあるように思えて追加した作品です。それでもまだ足りない気がしていますが。和田さんの絵にはいつも、愛と笑い、自由と平和が押し付けがましくなく漂っている気がします。

秋元 机

Smile

『ワッハワッハハイのぼうけん』のオマージュ作品です。大げさでなく座右の書です。
スカスカした絵になりましたが、ワッハワッハハイの自由な空気感を少しでも伝えられたらと。

浅妻健司

白いベンチ

HBギャラリーの前の白いベンチ。
その前で話す和田さんと唐仁原さんの会話を聞くのが金曜日の楽しみでした。

新井苑子

真紅のブーツ

ある年のクリスマスパーティーに赤いブーツで出席しました。
歩くと柔らかな赤い花びらのバラがゆれているようでした。

新井苑子

ほほえみ

ベランダに育てている赤、ピンク、オレンジ色のゼラニウム。その愛らしいこと! 
ある朝、白いテーブルに飾りました。「おはよう」と私にほほえんでいました。

安齋 肇

ONE LOVE

僕らの愛はいっしょでしょ。

飯田 淳

TEA TIME

お気に入りの椅子とティーカップ、リラックスした時をまったりと過ごす。
描きかけの絵のことを忘れて一息いれる。

石山好宏

COVER 1

10代の頃、文庫本という文化に初めて馴染んだのは星新一さんの著作でした。和田さんをはじめ、真鍋博さん、ヒサクニヒコさんの挿画も近未来という妄想を掻き立てるのに一役買いました。和田さんの湿度の低い、かといって温かみもある、でもどこか冷静な表現と、文庫本の手触り、匂い。とても気高い文化の一端に触れて、ちょっと大人になったような感覚を覚えています。

石山好宏

COVER 2

30代の中盤、仕事を辞めて上京し、イラストレーションの勉強を始めました。それまで絵を学んだこともないので当たり前ですが、すぐに行き詰まり、よく図書館で時間を潰していた時期がありました。和田さんがイラストレーターの方々と対談する本を読んだ際、「図案家」という表現が頻出することに気づき、イラストレーションを描く上で大きなヒントになりました。

糸井みさ

しまのしゃつ

『ことばのこばこ』よりオマージュ

伊藤彰剛

ねこにバイオリン

『マザー・グース1』「えっさかほいさ」の挿絵は僕の好きな一枚です。和田誠さんのイラストレーションの軽やかさ、エンターテインメント性。僕はそこに憧れを抱きました。尊敬する偉大なイラストレーターに一歩でも近づきたいという思いで描きました。

犬ん子

佐渡と和田さんとめがね

佐渡島のイベントでお会いした和田さんは私の事を佐渡の人だと思ったと思う。

えんどうゆりこ

ほのかなしらせ

東京オペラシティ・アートギャラリーで開催された『和田誠展』を拝見した際、様々な作品の中の、どのモチーフもすてきでしたが、私は特にタヌキにこころ踊りました。
和田さんの描くリズミカルな線や点が心地よかったです。
そんなこころが踊る気持ちを思い出しながら描きました。

及川正通

無題

 思えば数えるほどしかお会い出来なかった先輩でしたが、「どう、元気、こないだのあの絵、面白かったね」と優しく声をかけてくれる和田誠さん。軽妙で洒落っ気、これは同義語かもしれないがいくら意味を重ねたって表現しきれないモダニズム、そして何よりも心から楽しんで描かれている和田誠のイラストレーションの世界に僕は憧れていました。
 ある日、モダン・ジャズの話になって「君は誰が好きなの?」「ウェイン・ショーターです」「渋いところを持ってきたネー……」……。
 出来ればこの話の続きがしてみたいです。

【玄光社『イラストレーション』No.226<和田誠特集>掲載作品:コメント本文も同誌より再掲】

大高郁子

烟寺晩鐘

昔、和田さんが私の個展に来て下さいました。マーカーで「瀟湘八景」を描いた連作のうち、「烟寺晩鐘」の一枚を指差して何か言って下さいました。何を言われたのか、今となっては全く憶えていません。ただ、マーカーの山水図を面白がって下さって、帰りがけに次を楽しみにしている、と言われたことだけは憶えています。その時の絵の中の人を和田さんに変えて描き直してみました。

大野八生

ことばのたからもの

オカダミカ / micca

あこがれ

和田誠さんの作品は、シンプルに見えてとっても広い。じーっと見てしまうし、いろいろな背景を想像する、モチーフを見る、色だけを見る。そしていつもこの世界に入ってみたいと思う。

おかやまたかとし

PORTRAIT

僕が物心がつく前から、ずっと活躍し続けられている和田誠さん。とても遠くに感じていた和田さんに関わる展示に参加でき、大変光栄に思います。和田さんと同じく、僕も似顔絵・映画・猫が大好きなので、それらをテーマに描かせていただきました。

音部訓子

幸せな時間 

TISに入会した年の総会後、2次会にお誘い頂きました。麻布のバーでしたが、薄暗いバーの一番奥のテーブルに和田誠さんと宇野亞喜良さんが並んで座り映画の話をされていました。離れた席ではありましたが同じテーブルに着き、この空間を共有してる幸せな時間は宝物でした。

音部訓子

もう一つの「幸せな時間」

2008年『週刊文春』連載、村山由佳「ダブルファンタジー」挿絵の依頼がありました。念願の文春挿絵です。そして表紙は和田誠さん! 同じ雑誌に掲載されることは夢でした。1年3ヶ月、挿絵は183枚描きましたが、もう一つの「幸せな時間」となりました。

海谷泰水

和田さん

HBギャラリーのオープニングパーティに、紙袋片手にフラリと現れる和田さんです。こんな感じで青山を歩いている姿を見かけたりもしました。

私は似顔絵が苦手なのに、ましてや和田さんなのに、と悩みましたが描いちゃいました。「誰?」ってならないように、『ハイライト』を添えました。

影山 徹

BBQと和田誠さん

TISが主催したバーベキューに和田さんがレミさんと一緒に参加してくれました。そのときの和田さんです。

川上和生

木の町

ある町のギャラリーで。

川﨑真奈

サンタはうたう

和田誠さんの膨大な量の作品の中でオマージュとして描いてみたい物は色々あったのですが… たまたま家にあった小物が目につき、それを描くことに決めました。テーマはもしも自分が『週刊文春』の表紙を描くとしたら(おこがましいですが)です。

川崎由紀

和田さんのくまさん

好きな和田さんの絵本は『あな』『これはのみのぴこ』『どんなかんじかなあ』。和田さんの絵は子供とも仲良し。いばったり、勉強させようとしている感じがしないからでしょうか。『もりのくまとテディベア』は最近買いました。ちょうど くまのぬいぐるみが出てくる絵本の絵を描くことになったので、くまさんが気になりました。この絵本も大好きになりました。

川村 易

しりとりんぼう

しりとり はじめ!
ねじねじぞう うし ししまい
ねじねじ ぐりぐり すすめ!

ししまい いのしし しろねずみ みつばち
ねじねじ ぐりぐり すすめ!

北沢夕芸

カートヴォネガット少女

SF小説が大好きでいろいろ読んだけど、カート・ヴォネガットの小説を最初に読んだ時には面食らいました。やがて普通小説に移行していったヴォネガットだけど、普通小説なのに現実以外に連れてってくれる…そしていつもカヴァーは和田さん。この組み合わせがとても味わい深かった。

北谷しげひさ

WORK 01

和田誠さんとの思い出 _01は、ある日突然、和田さんからお電話を頂き、TISの展覧会委員のお誘いを受けたことです。結局、2年連続で委員をご一緒したことが、素敵な思い出となりました。銀座で飲んだりカラオケをしたり、とても楽しかったです。
ありがとうございました。

北谷しげひさ

WORK 02

和田誠さんとの思い出 _02は、ある日、毎日新聞の読書ページの編集者から連絡が入りました。和田さんからの推薦で、本をテーマにイラストレーションを描くというオファーでした。月に1回の連載でしたが、週替わりで、和田さんと同じ紙面で描けたことが、誇りでした。
ありがとうございました。

北原明日香

いちねんせい

小学校の入学祝いにもらって何度も読んでいた詩集『いちねんせい』。表紙の子ども二人がホウキに乗っている絵が大好きでした。今自分がイラストレーターとして仕事をしていて、このタイトルにこの絵を思いつくことができるだろうか?と考えると…。あらためて「和田誠ってすごい!」と思いました。

北村ケンジ

土曜日の夜

あの頃の土曜日の夜が大好きだった。ワクワクするオープニング、たくさんの洋画を観ました。

木村桂子

silent weekend

昨年San Francisco Silent Film festival の発注により作成したポスター。
大好きな和田さんのとりわけポスターの仕事に憧れているので自分の最近の仕事をトリビュートとしました。
また、この作品は昨年のNew York Society of Illustrators のアニュアル公募展に入賞。

木村桂子

和田さんとBruce

私の夫Bruceはマンハッタンで映画館のレパートリーのプログラミングをしていて映画を介して和田さんと仲良しになりました。かねてから是非見たいとおっしゃていた『Kiss Me Kate』の3D版をFILM FORUM(前出の映画館)で上映するというのでレミさんとお二人でニューヨークにいらしたのがついこの間のようです。

木村晴美

日常と幸せのリズム

和田さんといえば手描きの文字!というのが私のなかでは大きくあり、今回、私なりの
「WADAMAKOTO」を絵文字にしてみました。
以前、和田さんがトークショーで好きなことはなんですか?という問いに、「締め切りがあって、美味しいごはんを食べられること」と、日常の幸せをお答えになっていたのがとても印象的でした。そのようなことも思い出しながら描きました。

草野 碧

和田さんの描く『週刊文春』の表紙を見ると、忘れがちな季節を感じました。
絵を見た瞬間に日々の喧騒から離れて、あたたかなホッとする空間に浸れたものです。
和田さんのあたたかい絵を思い出しながら、季節を感じる絵を描いてみました。
今年の秋を感じていただければ嬉しいです。

国分チエミ

なにして遊ぶ?

表参道のHBギャラリーに小さな写真が飾られています。和田誠さんと犬が並んでこちらに笑いかける写真。私が個展を開催する度にふらりと立ち寄っては、我が家の犬(こむぎ)を可愛がってくださった思い出の一枚です。猫好きで有名な和田さんですが、ふたりの笑顔はどう見てもなかよしコンビ。妄想を膨らませて、誠少年と子犬こむぎの友情物語を描きました。

久保周史

死の舞踏-皇帝

和田さんが担当されていた『週刊文春』の表紙を、私なりにイメージして描きました。モチーフはホルバインの死の舞踏のアルファベットとウクライナに撃ち込まれたクラスター弾です。

黒田 潔

Cat Pot

和田さんのコレクションにあるティーポットを想像しながら、ヨーロッパで見てきたものや、ユーモアのあるものを描きました。

KUNTA

夏の思い出

どこからか飛んできた帽子、いろんなことを思い浮かべるたびに、帽子の上にその世界が現れます。今年の夏は暑かったけど楽しかったなぁ。

小池アミイゴ

代々木八幡で「おうっ」

息子を保育園に送った帰り道、代々木上原から神宮前の仕事場に向かう和田さんに「おはようございます」。和田さんは「おうっ」と軽く手を振り歩いてゆく。そんな朝が、そんな日々があった。

さかたしげゆき

和田さんのこと

「和田誠」の名前をちゃんと認識したのは大学に入った頃でした。でも、それまでに作品にはいろんな場面で出会っていて、その中でも『ゴールデン洋画劇場』のオープニングは子供ながらに場面転換のうまさに感動したのを今も覚えています。

坂本奈緒

みまもる

私の覚えている和田誠さんはいつも笑顔。けれども目は何かを見据えているような方でした。見守っているのか何かをジャッジしているのか。ぐるぐると思考の一部にのみこまれていくその目線の先のものに私はなりたかったのかもしれないと今は思う。

佐藤香苗

OK

シンプルの勇気。和田誠さんの潔いお仕事たちに「OK」と後押しをしてもらって描きました。

佐藤昌美

風をあつめて

あても無く歩いていて、ふと風が鼻先をかすめ、街角には猫なんかいたりして、いい一日だなと思えます。

佐藤昌美

山の駅の小さな神社。背後の林の間からの光が心を射るようで、その時の思い出とともに絵にしました。

佐藤昌美

田舎の生活

隣街の小さな動物園には日本リスもいて、空想の中で武蔵野の秋の風景にリスを遊ばせてみました。

信濃八太郎

『NO IDEA』

実務を担っていた安西水丸先生のお別れ会を無事終えた後、和田さんが事務所に呼んでくださり、山崎杉夫さんと伺った。お別れ会で粗相でもあったかと震えたけれど、和田さんはニコニコ笑って安西先生との思い出を聞かせてくださり、聞いてくださり、帰りには「こういうの、またやろうよ」と一言。そのお心遣いにふたりで泣いた帰り道だった。作品タイトルはおふたりのご共著からとらせていただきました。

柴田ゆう

ねはははず

涅槃図(ねはんず)を描き始めたらみんな笑顔で集まって来て、寝笑図(ねはははず)になりました。
お目にかかることは叶いませんでしたが「和田さんの絵が大好きです!」とお伝えしたく、この絵を描きました。

霜田あゆ美

『アパートの鍵貸します』

受験勉強をさぼってテレビで『アパートの鍵貸します』を観た。とてもおもしろかった。受験は失敗したがさぼった甲斐があった。高校生のわたしがビリー・ワイルダーの良さに気づいたのは和田さんの影響だろう。確かなことは言えないけれどそう思う。

城芽ハヤト

旧いReベッカ

灘本唯人さんお気に入りのバーEのマスターが和田さんデザインの古いハイライトのパッケージにタバコを入れ替えて吸ってた。それを聞いた和田さんが、初期のピュアなデザインでこしらえた箱を携えて訪れ、マスターにプレゼント。大のオトナがすることだ。その夜の会話で覚えてるのが「好きな映画はレベッカ」

五月女ケイ子

かみをめくる

小さい頃に『あな』という絵本で、初めて和田誠さんの絵に出会いました。子どもながらにかなりな衝撃を受けて、それ以来、ずっと、和田さんに憧れ続けてきました。途中で道に迷い、ちょっと違うところに行き着きましたが、ものすごくシンプルなのに、ユーモアや毒や深みを味わい尽くせてしまう和田さんの絵は、今も、そしてこれからも、私の究極の目標です。

田尻真弓

あな

和田さんの絵が好きです。魔法のようにあっという間に素敵な絵が出来上がる描いてる姿(動画)たまらんです。近くで見たい。見られる『あな』があったら近くで見たい。

タムラフキコ

毒薬と老嬢

ケイリー・グラント主演1944年の映画です。資産家で育ちの良いとってもかわいい老姉妹、でも心優しいままでとってもブラック。
 15年ぐらい前にグループ展でこの映画を描いたら、和田さんが「この映画、僕は映画館で何回も何回も見た」とおっしゃられたことががあります。和田さんもほのぼのした絵でブラックユーモアなセンスがさえさえなかただったなーと思ってこれを選びました。

タムラフキコ

マルタの鷹

ハンフリーボガードをスターにした1941年の映画です。クールでめちゃめちゃカッコイイです。

丹下京子

ホワイト・ライ

数年前から俳句を習い始めた。超貴重で入手できない和田さんのたった一冊の句集『白い嘘』を友人の伊野君がたまたま持っていたので無理やり借りてずっと読んでいる。今回はそのイメージを勝手に絵にしてみた。和田さんと句会してみたかったなあ。俳句の話なら少しは緊張せずに話せたかもしれない。

ダイモンナオ

週刊文春の表紙に憧れて

和田誠さんといえば、私の中では週刊文春の表紙の絵のお仕事が印象的です。さまざまなな季節のモチーフを描かれている絵が好きでした。数多くある表紙の絵の中から1枚、私なりにそのモチーフを描いてみようと思いました。

天明幸子

『おおきく、あたたかい、あんしん。』

「あんしん」をお届けしたくて描きました。
和田誠さんは、いらっしゃることの安心感がとてつもなく大きいのでした。
個展にフラリといらしてくださり、作品をじっくりご覧いただけ、
ときにはお仕事で推薦いただけたことも。

でも、お会いすると緊張でアタマが真っ白になってしまうのでした。
もったいなかったな。

中川貴雄

金田一耕助の冒険

和田誠さんのお仕事はどれも好きなものばかりなのですが、特に好きな『金田一耕助の冒険』を題材に作品を製作しました。

にしざかひろみ

Mr.

Mr.は今ごろ ...

二宮由希子

お楽しみはこれからですね、和田さん!

シナトラ「ご紹介しましょう。われらが新しい仲間、Mr.マコトワダ!」
スタインバーグ「やあ君か、私の作品集を1冊まるごと模写したって子は」
ワイルダー「やれやれずいぶん待ったよ、お楽しみはこれからだからね」

野村俊夫

蛙オマージュ

多摩美1年生の時に興和新薬の「蛙イラストレーション」に応募して1等賞。その新聞広告に載った受賞作を、私なりの表現で描いてみました。その時の賞金3万円でレオタックスのカメラを購入したとありましたので、多分こんな感じのカメラかなとぶら下げてみました。

野村美也子

知っているようで知らなかった和田誠さん。ベン・シャーンに影響を受けていたということ、『週刊文春』の表紙ではリアルな動物の絵が多かったこと。その知らなかった和田誠さんがとても素敵だったことへのオマージュとして、今年の7月に虹の橋を渡った愛犬「凪」を描きました。

鴻 奈緒

日韓こばこⅠ

鴻 奈緒

日韓こばこⅡ

日本語と韓国語で音が似ている音葉のことば遊びです。

鴻 奈緒

日韓こばこⅢ

日本語と韓国語で音が似ている音葉のことば遊びです。

長谷川慶子

届いた手紙

『週刊文春』第1号の表紙に描いた小鳥を2000号の表紙で再び登場させちゃうって、なんてロマンティックで遊び心いっぱいなんでしょう和田さん! 和田さんのそんなセンスが大好きです。あの小鳥に、私の絵にも飛んできてもらいました。和田さんはエアメールの中に、どんな言葉を潜ませていらっしゃったのでしょうね。

長谷川慶子

We Are WADA Girls Forever !

人生で初めてふれた和田さんの作品は、『ゴールデン洋画劇場』のオープニングアニメーション。その夢溢れる美しい世界に、小学1年生の私は目がパーッと開くような感覚を覚えたものでした。「これからもずっと大ファンです!」の気持ちを込め、この絵を描きました。彼女たちの服の柄は、和田さんが描かれた絵を元にしたものです。

濱 愛子

つながってるよ

遠くにいってしまった大切な存在と、もう直接会うことはできなくても実はすぐそばでつながっている、見守られているとふと感じることがあります。

原口祥絵

Moonlight Drive

『村上ソングズ』を拝見して描きました。和田誠さんが村上春樹さんの好きな曲を描くという企画 、ほぼ二人の趣味から始められたそうです。本に掲載されていたたくさんの曲とイラストレーションのイメージ こんな発想から生まれる世界 ステキだなぁ。

原口祥絵

On A Slow Boat To China

『村上ソングズ』を拝見して描きました。和田誠さんが村上春樹さんの好きな曲を描くという企画 、ほぼ二人の趣味から始められたそうです。本に掲載されていたたくさんの曲とイラストレーションのイメージ こんな発想から生まれる世界 ステキだなぁ。

平澤一平

キツネとタヌキ 

生まれて初めて見た和田さんのお仕事が『赤塚不二夫1000ページ』でした。その表紙が好きなので本当はニャロメの部分をキツネとタヌキにしました。

僕が和田さんに唯一質問したのがこの本のことでした。本の中で和田さんが赤塚さんにインタビューなさっていたのですが
「あの時も赤塚さん、呑んでいたよ」と教えて頂きました。もっと色々質問しておけば、と悔やんでいます。

廣中 薫

永遠のルビイとW惑星

当時、映画館でルビイを観た時、深く楽しくきらきら不思議感、ノスタルジーや好奇心に包まれました。次々やって来るコミカルなエピソード…日本昭和アイドルきょん²コラボでのラブリー&サスペンスは魅力要素いっぱい最強でした。星新一ショートショート小説など、細くミステリアスな表情の線たちにも魅了され続けました。今回改め『Wユートピア』へ浸り、想いをコラージュしました。

ビオレッティ・アレッサンドロ

和田さん...

勝手な想像、毎日忙しい和田誠さんはきっと描いてた絵に夢中だったでしょう。

藤井ちひろ

憧れのブルー

幼い頃、タバコに憧れてシャボン玉をタバコのように吹いてみたり、タバコを模したラムネをくわえてみたりした記憶があります。大人になった今、私は本物のタバコを吸うことはありませんでしたが『ハイライト』の凛とした美しさに憧れています。手が届くことのないこの憧れはこの先もきっと変わらないのでしょう。

藤本紘希

send

子どもの頃のように、誰かを想う素直でやさしい気持ちを送りたい。

藤本紘希

gratitude

自分が出来る方法で感謝の気持ちを伝えたい。

古谷充子

代々木上原の和田さん

和田さんはご自宅から仕事場まで歩いて出勤されていて、近所に住んでいたのでそんな和田さんをよくお見かけしました。
あの和田さんが、何気なく飄々とトレーナーにジーンズ姿でいらっしゃる、そんな日常が今では夢のようです。

堀川直子

マザー・グース

小学生の私が、講談社文庫の『マザー・グース』を初めて手にして衝撃を受けたことを、可愛いような不思議なような、その表紙を見るたびに思い出します。

前野めり

ねこととり

飼いたての猫が窓から鳥を眺めていた様子を縫いました

前野めり

天才的なひらめき

天才的なひらめきをした人を縫いました

マコカワイ

『ともだち』

谷川俊太郎さん作、和田誠さんがイラストを手掛けた絵本『ともだち』からのワンシーンを自分なりにオマージュしました。和田さんの描く子供たちはとてもシンプルで素朴な線で描かれるのにそれぞれ個性があって、イキイキしている。私が子供を描くとき、いつも心のどこかに、和田さんの描く子供たちがいます。

マスリラ

あなのその後・・・

和田さんと谷川俊太郎さんの絵本『あな』が大好きです。究極のシンプルさで表現するすごさにくらくらします。ぼくのあなをまたうめもどしちゃうのも好き。いいないいなぼくのあな。ぼくがあなをほっているのを見ていただれかがどうするのか描きました。
またほるでしょ!そしてああしてこうして・・・見ていたのは私でもあり、あなたでもあり。じぶんのあな、ほしいなあ。

真鍋太郎

Door to the Sky

最近は昔のように、馬を描いている。和田さんが好んで描くシンプルで少しトリッキーな表現に近い? ペガサスの絵を選んだ。息苦しい日々が続く中で、広くて大きな空を眺めると心が穏やかになり、本来の自分を取り戻せるような気がする。そんな青空に浮かぶ雲のように、自由に空を飛んでみたい…自分の翼で。

真鍋太郎

Sky of Hope

30年以上前、和田さんが『小説新潮』のアートディレクターだった頃、表紙の絵を描かせてもらったことがある。シンプルで素朴な馬が何頭も並ぶ僕の馬の絵が表紙になり、本屋に平積みになって喜んだものの、なんとなく、和田さんの鋭い目におじけづいて絵の感想を聞かないままだった…そんなことを思い出しながら、空を見上げている。

丸山一葉

常備薬

和田さんの作品は、いつでも取り出して好きな気持ちを確かめられる私の心の常備薬です。

丸山誠司

はじめての和田さん

わたしがはじめて和田誠さんのイラストレーションを意識したのはたぶんこの時でした。

Marron

エリセラさんご

和田誠さんが挿絵をえがかれた『エリセラさんご』(水木桂子文、朔北社)を読み、登場するエリセラさんごたちの美しい世界を刺繍で描きました。

水上みのり

えっさかほいさ/わたしと和田さんの『マザー・グース』

私と和田作品との出会いは、小学生、中学生の時に読んだ『和田誠百貨店』『マザー・グース』でした。シンプルな描線、文字。イラストって面白いなーと感じたのでした。

南 景太

トマトをぶつけられた泥棒

この泥棒は、和田誠さん絵・谷川俊太郎さん作の絵本『これはのみのぴこ』に出てくる泥棒です。小学生の頃この絵本が大好きで、暗記しては家族や友達に披露していたのを覚えています。
私が描いた絵は、絵本では2つのシーンだった(おうむをぬすんだどろぼうに)(とまとぶつけたやおやさん)を一つにまとめて表現しました。

南 伸坊

陽炎

和田誠さんの句集『白い嘘』のなかに 陽炎の中に家老と下郎ゐる という句があります。和田さんの句には、こんなふうな和田さんの漫画やイラストレーションのようなユーモラスな句があってたのしい。

ミヤタチカ

中学生の和田さんが紙粘土で作った「七人の小人」

見れば見るほど、すごく無性に描きたくなりました。

ミヤタチカ

CMくらぶ

私が大学生の頃、和田誠さんを知るきっかけとなった本です。そのアイデアに、線に、絵の面白さに、とにかく強い衝撃を受け、その日から和田誠さんが私の憧れのイラストレーターになりました。

もとき理川

日活名画座ポスターへのオマージュ

和田さんのお仕事すべてに心惹かれますが、とりわけ『日活名画座』ポスターのシリーズが大好物です。シルクスクリーンではなくステンシルで、パリの架空の名画座へと設定を変えて、「わたし版名画座ポスター」を作ってみました。

森 学

Blue purple

イラストレーターとして活動し始めた頃の個展の時、和田さんと絵についてお話しする機会がありました。色やかたちのこと、音楽やテーマのこと、好きな作家のこと。自分の絵を見ていただき本当に嬉しくて、その時のことを思い出し、絵を描きました。

やまおかゆい(みかくみみ)

密林一きれいなひょう

幅広いジャンルを手掛けてこられた和田さんの作品のなかで、動物のイラストレーションが好きです。『密林一きれいなひょうの話』の挿絵をオマージュして私もひょうを描きました。最後にページをめくった時に目に飛び込んでくる美しさとわくわく感、少しの切なさを込めました。

山口マサル

こんなとこにも。

和田さんは、いろんなことやってたから、お寺の襖にも描いてたりしてそうだなあって。

山崎綾子

同じ時間を過ごす幸せ

いつもお茶目まじりの優しい笑顔で楽しいおしゃべりをしてくださった和田さん。TIS交流会のバーベキューにも毎回ご夫婦でいらしてくださり、ご一緒に美味しい時間を過ごしました。夕暮れ時、河の向こうを眺め優しく寄り添うお二人。その柔らかな風景に心幸せほっこりをいただいた私たちでした。

山下以登

『このえほん』

小さいわたしが毎日飽きずにめくっていた絵本は、種をまいて、木が育って、森になって、木を切って、材木からチップになって、パルプから紙になって、さっかが文をかいて、えかきが絵をかいて、工場で紙に刷られて、とじられて、トラックで運ばれて、それがいま、「きみ」が読んでいる『このえほん』だよ…というサイコーにイカした絵本でした。

山田博之

やりたいことをやりましょう。

20年ほど前、HBギャラリーの展示の二次会。骨董通りの地下のバーで、和田さんが娘のノートに描いてくださった優しくて温かみのあるゴジラの絵。これをセンターに配してコラージュ作品に仕上げました。

山本祐司

思い出の写真

和田誠さんと一緒に撮った思い出の写真を描きました。

山本祐司

思い出の写真2

和田誠さんと一緒に撮った思い出の写真を描きました。

吉實 恵

トリュフォーと『子供たちの時間』

「トリュフォーの思春期」のシネロマン『子供たちの時間』。和田さんの映画にまつわる素晴らしい仕事の中でも、とりわけこの本が好きです。本を手にして喜ぶトリュフォーを想像して、似顔絵に挑戦しました。

米村知倫

和田誠さんに会う

どこかでばったり和田誠さんにお会いしてみたかった。いまはもう叶わぬ想いを込めて制作しています。

ワタナベケンイチ

みんなのカタチ

和田さんを想うとき、シャイな人、人間の優しさがぽろっと溢れたような絵が頭の中に浮かんできます。自分でもそのぽろっが描けたらなぁと鉛筆を持ちました。