波多野光さんの仕事「果物のごはん、果物のおかず」(村田善子)
『果物のごはん、果物のおかず』フルタヨウコ著
果物のレシピ本。
はっきりいって、あまり馴染みが無い果物を使った料理。どうなんだろう?実際どうだろう?実際、作るのかな??と思って本を手に取り、開く。
開くと先ず出てくるのが「金柑塩豚」の絵。
含みがあって文学的な雰囲気も感じるいい絵だなーと、あっという間に心をつかまれました。
この料理本はレシピの写真と共に波多野光さんの瑞々しい果物の絵が所々にちりばめられています。林檎に桃、梨に柿と・・。まるごとポコッと潔い果物の絵がポイントになって進んでいくのです。
私のように、果物の料理という物にどこかそわそわと不安をおぼえる人を予定してだか、波多野さんの絵がこの本の重石になって、どっしりと淡々と読者側に寄り添ってくれている気がします。あ~こういう仕事って意味があるな、素敵な仕事だな~
波多野さんとはお会いしても、なかなか仕事についての話しにはならずに、ついつい世間話やら雑談やらをしてしまう、とても気さくな方。どう描くか?とか、個性って?とかはあまり考えない、絵を描く人の環境、生活している感じがおのずと滲み出てくるものだからねー!と話していた事が印象的でした。波多野さんらしくて、気持ちのいい納得の言葉だな、と思いました。
幅広くお仕事されている波多野さんですが、今年の夏には切手の絵を担当されました。「秋の野菜とくだもの」の切手です。さらには、来年の2014年春頃には「夏の野菜とくだもの」の切手も発売される予定。今後、春と冬のも予定しているそうですし。なんとも羨ましく、そして楽しみです。 http://h-hikaru.com
ARCHIVES
-
2014.07.11歌川国芳さんの仕事「忠臣貞婦 伊呂波文庫」(熊井正)
-
2015.10.15丹下京子さんの仕事「怒り始めた娘たち」(いぬんこ)
-
2014.12.16小池ふみさんの仕事「ワシントンポスト紙表紙」と「オールドフェイスフルショップディスプレイ」(井筒啓之)
-
2015.11.09DAN WOODGERさんの仕事「LODOWN MAGAZINE ISSUE #87」(土谷尚武)
-
2014.09.20小林泰彦さんの仕事、イラストルポ(小池アミイゴ)
-
2014.11.28遠藤美香さんの仕事「人生は彼女の腹筋」(村田善子)
-
2014.08.19タケウマさんの仕事「RED」(木内達朗)
-
2016.07.20祖田雅弘さんの仕事「鉄道のイラストレーション」(木内達朗)
-
2015.05.05水野健一郎さんの仕事と参加展覧会「アウターサイド」(都築潤)
-
2014.06.01寺門縁さんの仕事 Work of Yukari Terakado(井筒啓之)
-
2014.05.22藤田美菜子さんの仕事「マカロンと金平糖」(村田善子)
-
2014.09.01田中英樹さんの仕事「GRANROOF」他(都築潤)
-
2014.05.01安西水丸さんの絵本「がたんごとん がたんごとん ざぶん ざぶん」(小池アミイゴ)
-
2014.04.15わたべめぐみさんの仕事「Anesthesia」(木内達朗)
-
2014.02.17A.R.ペンクさんの仕事「A.R. PENCK, Me in Germany」(熊井正)
-
2013.12.21IC4DESIGNさんのお仕事「NATIONAL TRAIN DAY」(井筒啓之)
-
2013.06.17牡丹靖佳さんの仕事「たまのりひめ」(村田善子)
-
2013.11.01岸野真生子さんの仕事「文化学園大学の広告」(小池アミイゴ)
-
2013.09.08Cato Friendの仕事(高橋キンタロー)
-
2013.11.25師岡とおるさんの仕事「痴漢撲滅ポスター」(都築潤)
-
2013.09.28山口洋佑さんの仕事「KBF/ KBF+」(木内達朗)
-
2013.08.05安西水丸さんの仕事「POPEYE 2013 AUGUST」(熊井正)
-
2013.07.17ミロコマチコさんの仕事「ホロホロチョウのよる」(大久保厚子)
-
2013.07.01オザワミカさんの仕事「なんかいる」井筒啓之
-
2013.06.01佐竹政夫さんの仕事「ライアンの代価」(小池アミイゴ)
-
2013.05.14都築まゆ美さんの仕事「最後の贈り物」(木内達朗)