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小池アミイゴ

「杣道」広告とフライヤー

2024

能登のオーベルジュ「杣径」のイラストレーションを制作し、雑誌広告とフライヤー用のデザインをしました。能登半島地震から半年のタイミングで、ここのオーナーで輪島塗りの塗師赤木明登さんから「デザインをお願い」とメッセージを頂き、「よくぞ声をかけてくださった!」という喜びと、「これは責任重大だ」というデカいプレッシャーの元取り組んだ仕事です。昨年7月に初めて赤木明登さんの工房を尋ね、思いがけず「杣径」という、自分の食の嗜好と0.1mmの隙間も無く合致するオーベルジュ、そして料理人の北崎裕さんはじめ皆さんの働く佇まいの美しさとの出会ったことは、自分の創作を見直すきっかけになりました。https://www.daihatsu.co.jp/lyu.../book/no07/madowoakete07/ しかし、今年1月1日以降は、ただただ自分の無力を知るばかり。 その後「輪島塗りの灯を消すまい」と奮闘される赤木さんの姿をSNSで追い、時が来たら力を発揮できるよう考えていたところで、この大役を仰せつかりました。 元編集者である赤木さんから、必要なテキストと共に「灯台の絵と共に杣径を表現してくれ」とのオーダーは、こうしたものを作る上で完璧なアイデアでした。 その上でビジュアルとして伝えるべきことを整理してみたら、「杣径(そまみち)」という言葉が主役であり、人の居て良い場所としての余白が重要だなあと。(今回、色々な雑誌広告を調べてみたら、かなり息苦しくなった自分っす。) 「灯台」は自分が赤木さんにお届けした絵本「とうだい」からの発想頂いたと想像し、ありがたいなと思ったのですが、控えめな描写にしました。 いやいや、能登では「杣径」が、そして赤木さんご自身こそが「灯台」なわけですよ。 9月に新店舗での「仮」の再開を果たす「杣径」ですが、まだまだ復興を語れぬ能登にあって、大変なことばかりでしょう。 しかし、 「杣径」の意味、マタギや山子など山で働く人々が利用した山道。長年の人の営みにより踏み固められた道のごとく営まれる店は、能登の人たちにとって灯台のような役割を果たすのだと信じています。 というわけで、お客さん来んかったら俺の責任だ。と自分に言い聞かせ仕上げたです。

クライアント名 : 能登オーベルジュ「杣径」

関連サイト : 杣径インスタグラム

  • 杣径

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