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小池アミイゴ

FIELD RECORDING vol.05

2021

美しい本が仕上がってきました。FIELD RECORDING vol.05_特集:自分のことを話す。 東日本大震災発生から10年。アーティストは震災にどう向き合ってきたのか。 10年目と言われた1年のある1週間を、32名のアーティストがリレー形式の日記で語る証言集です。 10年なんやかや続けてきて、アートというフィールドですが、なにか美しきもので未曾有と呼ばれた悲劇に向き合うものを創れた。こうしたものが、アートのフィールドから生活者の日常に届くものにする。てか、コンクリートの復興の先で何が必要とされるのか、本気でやってゆかねばならない次の10年が始まった。と思っているのです。 マスコミで大きく取り上げられる「復興」の縁の方で、地道な活動を重ねてきた人たちの姿をシルエットで捉えていた。自分の震災に対するアートの姿はこんなです。そう語る自分も荒野のシルエットであり続け、それはこれからも変わらずなんだと思います。ただ、そうした活動が、それに触れたひとりに与えるものは、「与える」が上から過ぎるのであれば、共に創造したり築き上げたり醸造したりすることは、震災後の世界をより良くするための確かな足場になっている実感があります。 たとえば、震災直後に被災の反対側で語られた「いつもと変わらぬ日常を送る」という考えに対して、「震災という現実を目の当たりに、新たないつもと変わらぬ日常を創造する」そんな発想を持てたかどうか。 ただ、新たないつもとかわらぬ日常は、生きてゆく限り我が身にも世界にも降りかかる「想定を超えた未曾有の事態」に対し、しなやかに強い一歩を進める足場になる続けると思い、この仕事をいただいた際、「少なくとも次の10年に向かって歩んでゆけるイメージの、なにか美しきものにしましょう!」と、新宿の個室喫茶でマスク越しの宣言をしたのです。 Art Support Tohoku-Tokyo( ASTT )は、 「東京緊急対策2011」の一環として開始 した、東京都が公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京と共催し、 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 域( 岩 手 ・ 宮 城 ・ 福 島 県)のコミュニティに対して、現 地の団体と 協 働してアートプログラムを実 施 する事 業 です。 都 内 で 展 開 す る「 東 京 ア ー ト ポ イ ン ト 計 画 」 の手法を用いて、現地のアートNPO等の 団 体 や コ ー デ ィ ネ ー タ ー と 連 携 し 、地 域 の 多様な文化環境の復興を支援。被災地域 の コ ミ ュ ニ テ ィ を 再 興 す る た め 、さ ま ざ ま な 分野の人々との交流プロセスを重視したアー トプログラムや、その実 施を支える仕 組み づくりを行っています。 ・編集長=佐藤李青(アーツカウンシル東京) ・編集=川村庸子・嘉原 妙(アーツカウンシル東京) デザイン=内田あみか

クライアント名 : Art Support Tohoku-Tokyo

関連サイト : FIELD RECORDING vol.05 特集:自分のことを話す

  • 表1
  • 表4
  • 背表紙
  • 小池アミイゴ_コメント

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