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小池アミイゴ

あけましておめでとうございます。

2020

あけましておめでとうございます。 が、 「おめでとう」という言葉が上手く出せない気持ちであります。 「おめでとう」と心から言えるよう、 抗い難い困難に覆われた世界の中で自分の日々はどうあるべきだろうか? 抗い難い困難に負けることなく考え続ける1年にしようと思います。 2月10日に自信の作にとなる絵本が刊行されます。 3年数ヶ月をかけて作ってきた1冊。 男の子がおとうさんと声をかけあって小さな冒険を行う物語は、 自信の父を失う経験を挟み、 東日本大震災以降出会ってきた美しきものを地肉にし、 コロナ禍での生き方なんてことも考え抜き、 しかし、ただただ子どもが居ていい場所として作りました。 2月10日から3月2日まで原画展を神保町のブックハウスカフェで開催します。 その後も、この物語を必要とする人のもとへ、これまでのように身近にってことは出来ないかもしれないけれど、1人ひとり手渡しするつもりで届けてゆこうと考えています。 そうすることで生まれる会話にこそ、 こんな時代を生きる力が埋まっているのだと信じています。 3月8日からは6回目の開催になる個展「東日本」を青山のspace yui で開催。 2011年3月11日に考えたこと。 その後に出会ったこと。 それは10年たった今でも表現がまったく追いついておりません。 描けていないものばかりです。 その「出来ていない」を見つめることで、 次の10年を生きる、 10年後をより生きやすいものにする、 そんなことを実現するようなものを作ってゆくための現場にします。 自分の力不足を受け止めつつ。 しかし、やれることをやってゆく2021であろうと考えております。

クライアント名 : 徳間書店

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