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小池アミイゴ

2019花の絵のカレンダー

2018

あけましておめでとうございます。皆様の無病息災を祈念し、花の絵の仕事をアップしてみました。その辺に咲いている花を描いた花の絵のカレンダーです。ほんとに地味な花の絵ばかりですが、こんな絵にも理解を注いで下さり、こういったものを必要に思ってくれる人を想像し、繋いでくださる方のおかげで、気持ちの良いカレンダーが生まれました。ごくごく私的な創作として描き続けている花の絵ですが、これからもしっかり育ててゆこうと思います。

クライアント名 : SBIいきいき少額短期保険株式会社

  • 1月:春の七草 栃木県の黒磯に大好きな珈琲屋があります。 そこの若くて働き者のスタッフたちのことを思い、描きました。
  • 2月:紅梅 とても気持ちの良いご家族と時を過ごした後、渋谷で見た紅梅です。 ボクは人と出会うことで花を見つけることができるようです。
  • 3月:サクラソウ 群馬で農家を営む伯父は、ボクの描いた花の名を次々に言い当て、 サクラソウは一株くらいがポツンと咲いてるのがいいと言いました。
  • 4月:染井吉野 渋谷区近所の桜の老木が切られてしまうことを聞いて、 小学3年生の息子が泣きました。それを見てボクもちょっと泣きました。
  • 5月:ポピー 天草を案内してもらっている時出合った花は、 天草で出会った人そのもののように、天草の海風に揺らめいていました。
  • 6月:額紫陽花 大家さんの家の庭に咲く額紫陽花は、 その手入れに丹精込められていた奥様を忍ばせる姿で、雨の中にありました。
  • 7月:ルドベキア 友人のお父さんが働いていた長崎県の炭鉱の島で出会った花は、 やはり出会った頃の友人のように見えたのです。
  • 8月:朝顔 明け方近くの窓ガラスにシルエットで見えた朝顔。 窓を開け「おやすみ」をしてみてから、布団に潜り込んだボクです。
  • 9月:コスモス 震災直後の熊本の益城町で出会った花が、あまりにも凛々しく見えたので、 その後ろ姿だけを記憶に留めることにしました。
  • 10月:野菊 宮城の塩釜の復興市場で働いていた彼女は、 自分の事は二の次に、その朗らかさでこの地の美しさを語ってくれました。
  • 11月:山茶花 津波で多くが失われてしまった福島の豊間の海岸、そのキワに咲く花は、 ここが多くの人に愛された場所だってことを想像させるのでした。
  • 12月:かすみ草 一年の終わりを静かに過ごしたいと思い、手にした花は、 それでも心に引っかかる焦る気持ちを見透かしたように、ただユラリふわふわ。
  • 表紙:知床の野菊 野に咲く花はじっとしていてくれたりしません。 知床で出会った花は、知床の風に吹かれた姿が美しいのだと思いました。

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