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小池アミイゴ

「アメリカ映画に明日はあるか」

2022

「アメリカ映画に明日はあるか」著:大高広雄_ハモニカブックス」価格 1,800円+税 ハモニカブックスの清水さんにご指名いただき、「トップガン・マーベリック」へのオマージューを黒色の色鉛筆で描きました。毎年数本の大ヒット作品を日本に送り込むアメリカ映画だけど、「ヒット作」の総数は減っていて、それは日本人の洋画離れを如実に表していると共に、アメリカ映画(ハリウッド映画)そのものに課題があるのではないか?そんなことが、キネマ旬報紙上で2000年~2022年の長期連載を足場に、確かな筆致で語られています。何より日本人は「今のハリウッドスター」の名前を言えなくなっているよねと。それでも「トムクルーズ」はいまだに希望だってことで、今回のモチーフになっています。この本を読み進めてみると、2008年あたりで大きな変化があったことが語られていますが、自分自身映画に限らず、たとえば洋楽やアートの嗜好というものに変化があったなと気がつきます。そして今、2023年の世界を日本から見渡してみると、 各国のグローバル化への反発と内向きの政策が目立ち、また「アメリカへの憧れ」というものがずいぶん希薄になっている印象があります。2008年の日本の映画の興行成績の1位は「崖の上のポニョ」だったそうですが、本誌から映画の今を感じとることは、今の日本の文化や経済、いっそ国のあり方までを考えるきっかけになるのではと。ちょっと難しいこと語ってしまいましたが、映画について楽しく読める1冊ですので、ぜひ手に取られてくださいね〜アップした画像の最後の1点はラフでボツになったもの。 同映画をコマ送りで調べた一瞬の表情に創作を加えて描きました。

クライアント名 : ハモニカブックス

関連サイト : ハモニカブックス

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